19歳の僕へ

三十路を超えた“僕”から暗闇の中を走っていた19歳の“僕”へ激励のメッセージ。

19歳の僕へ

「19歳の僕」へ

 

突然のメッセージ失礼します。
今年19歳になった君へ、
33歳になった未来の僕から

メッセージを送ることにしました。


あれから14年後、

と区切りの悪いタイミングであることを

お許しください。

 

19歳の君からすると、33歳の僕は

とっても大人に感じるかもしれません。
もちろん多少の知識はついたけれど、

実は心は19歳の時と何も変わっていません。

 

君が想像しているよりも偉くなってもいません。
(これは言わない方が良かったか)

 

ただ、ちょっとだけ君よりも

長い時間生きてきて、
それなりに楽しいこととか、

辛いこととか経験する中で
「あの時こうすれば良かったのかな?」

と思うことがちょこちょこあって、


それを君に伝えたくなって

僭越ながらメッセージを

書き始めることにしました。

 

 

19歳の君は、

どこの大学も受からなくて

浪人生をしていますよね。


で、周りの人達を見返したくて、
国立理系から思い切って

私立文系に舵を切りましたよね。


第一志望は早稲田。でも友達に

慶應の方がかっこよくない?」
と言われてすぐに

「第一志望は慶應

と言い張るようになりましたよね。

 

その結果がどうなったかは、

ここでは言わないようにしておきますね。


「ここで死ぬ気で頑張って

 慶應に受かったら、人生が変わる」


そう信じて頑張っている君に

結果を伝えてしまうのは野暮だから。

 

「浪人生」って、すごく怖いよね。
今までは当たり前に

「○○小学校」「△△高校」と

名乗っていたのに、人生で初めて

どこにも所属させてもらえない立場なんだから。

 

急に宇宙に放り出され、

一人真っ黒な空間にぷかぷか浮かんでいて、
誰にも自分の存在が見えていない。

いてもいなくてもいい存在。


自分が無価値に思えて

「死んでも誰も悲しまないのでは?」
とまで思い詰めているよね。

 

でも、大丈夫。
きっと助けてくれる人がいるから。
しかも意外な人が。

 

大学になっても社会人になっても

同じことが起きた。


いつも人生の岐路や、

苦しい時に手を差し伸べてくれる人は、
思いもよらない「意外な人」だった。

 

でも、どうやら助けてもらうには

コツがあるみたいだ。


それは普段から「誠実」であること。


それは「君は誰かが助けたくなる人か?」

ということなのかもしれない。

 

君はどんな人を助けたいと思うだろうか?


それを考えていけば、おのずと答えが出るかもしれない。


あんまりに普通すぎて役に立たなかったかな?
お節介かもしれないけど、

またメッセージ書きますね。

ではまた。